2024.06.20
ピアノは88の鍵盤で7オクターブの音域を出すことができ、音盤を弾く指先の力加減で様々な音色を奏でることができる楽器です。同じ楽譜でも、演奏する人や弾き方によって様々な表現をすることができ、人の心を魅了する素晴らしい楽器だと思います。
しかしながらピアノの音色も、演奏する環境だけでなく、湿度や温度によって音色が変わってしまうとてもデリケートな楽器なのです。そこで美しい音色を奏でる為の陰の立役者が『ピアノ調律師』という技術者です。ピアノのお医者さんですね。
そのピアノ調律師に必要な調律工具を作っています。じつは日本での調律工具(チューニングハンマ)のシェアは50%以上を誇っています。これは現在の工場長をはじめとする当時の職人が、どうしたら満足するものができるか試行錯誤を繰り返し、職人の感覚とすり合わせで作り上げた逸品なのです。
調律師も職人です。調律師さんの感覚も人によって違い、チューニングピンを回す感覚をいかにダイレクトに伝えるか(腕の延長としてチューニングハンマを機能させる)その要望に答えていくのも大変だったと思います。
自動化が進んでいる現在、スイッチを押せば品質のよい安定した製品はできますが、アナログで泥臭い『職人のかんどころ』によるものづくりをこれからも大切に継承していきたいですね。
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